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行事事が苦手
「みんなが楽しそうなイベント。でも私は気が重い。」 そんなふうに感じたことはありませんか?
誕生日、クリスマス、正月、卒業式や結婚式など、多くの人が楽しみにする行事。ワクワクする人がいる一方で、行事ごとが苦手で気が重くなる人も少なくありません。
特に、アダルトチルドレンの人にとって、行事は心の負担になりがちです。なぜなら、過去の家庭環境や人間関係の影響で「楽しむことが苦手」「気を使いすぎる」「孤独を感じる」といった心理的な傾向があるからです。
機能不全家庭で育ち、大人になってもその影響を受け続けている人、生きづらさを感じている人は多いです。
そんな方が多くカウンセリングを受けに来られます。
本来、家族と過ごす行事は楽しいはずのもの。しかし、アダルトチルドレンの人の中には、家族行事のたびに親の機嫌を伺ったり、トラブルが起きたりした経験がある人もいます。 「クリスマスがくると、親が喧嘩していたことを思い出す」 「お正月は、家族が集まるのが嫌だった」 こうした記憶があると、行事そのものが苦手になってしまいます。
幼少期に「お前が楽しんでいるのが気に食わない」と言われたり、楽しい時間がすぐに台無しになったりした経験があると、「楽しむ=良くないこと」と無意識に思い込んでしまうことがあります。
そのため、みんなが盛り上がっている場でも、素直に楽しむことができず、逆に気が重くなってしまうのです。
私は幸せになってはいけないと感じてしまうのです。
行事ごとの場では、「楽しまなきゃいけない」「盛り上がらなきゃいけない」といった雰囲気があります。 しかし、アダルトチルドレンの人は自分の感情を抑え込むクセがあるため、「本当は楽しめないのに、無理に笑わなきゃいけない」と感じてしまいます。
その結果、行事の場にいること自体がストレスになってしまうのです。
誕生日やクリスマス、年末年始などは、家族や友人と過ごすことが一般的ですが、ACの人は「自分には帰る場所がない」「本当に信頼できる人がいない」と感じることがあります。
SNSで「家族と楽しく過ごしている投稿」や「友達同士のパーティー」を目にすると、「自分はひとりだ」と強く感じてしまい、孤独感が増してしまうのです。
カウンセリングを続ける中で私が伝えていくのは、行事が苦手なことは、決して悪いことではありません。
「イベントが楽しめる人=普通で、楽しめない自分はおかしい」と思う必要はないのです。
むしろ、苦手な自分を否定せず、少しでも楽に過ごせる方法を見つけることが大切です。
その上で行事に対するプレッシャーを減らすため工夫を一緒に考え見つけていきます。
行事が苦手なら、無理に参加しなくても問題ありません。
「みんな行くから自分も行かなきゃ」と思うかもしれませんが、行ってストレスを感じるなら、家で静かに過ごす選択もアリです。
「イベントを楽しむこと」よりも「自分の心を守ること」を優先しましょう。
ある人には一度SMSから離れることも提案しました。
行事シーズンになると、SNS上では楽しそうな投稿が増えます。
それを見るたびに「自分は孤独だ」「みんなは幸せそうなのに」と落ち込んでしまうなら、一時的にSNSを離れてみるのもひとつの方法です。
情報をシャットアウトするだけで、気持ちが楽になることもあります。
行事の日は「何もしない」でもいいですが、ちょっとした特別感を自分で作るのもおすすめです。
- お気に入りのスイーツを買う
- ゆっくり映画を観る
- 自分にプレゼントを贈る
誰かと一緒に過ごさなくても、自分を大切にする時間を持つことができます。
「行事は楽しむもの」「みんなで盛り上がるもの」と考えると、苦手な自分を責めてしまうかもしれません。
でも、楽しみ方は人それぞれ。
「イベントが好きな人もいれば、苦手な人もいる」 「楽しめない自分も、そのままでいい」
皆と一緒じゃなくていい、普通じゃなくていい、そう思えるだけで、少し気持ちが楽になります。
アダルトチルドレンにとって、行事ごとはプレッシャーやストレスを感じる場面が多いものです。
「楽しめないのは自分のせい」と思う必要はありません。
・無理に参加しない ・SNSを見すぎない ・自分なりの楽しみ方を見つける ・「普通じゃなくてもいい」と思う
こうした方法で、自分の心を守りながら過ごしてみてください。
行事を楽しめなくても大丈夫。 あなたはあなたのままで、価値のある存在です。
私は多くの方の回復を見てきました。