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親子連鎖
アダルトチルドレンの生きづらさは、自身の人生だけでなく、次世代にも影響を及ぼす可能性があります。自分がつらい人生を送り親となった時、自分と同じ思いはさせたくないと一生懸命子育てをしようとしますが、頑張れば頑張る程辛くなる。わからなくなる。不安や葛藤を抱えながら、子どもたちには同じ生きづらさを引き継ぎたくないという思いとは反対に生きづらさが子どもに連鎖する。その原因と連鎖を断ち切る方法について相談したいとカウンセリングルームに足を運ばれました方のお話を少し…
生きづらさの連鎖とは、親が持つ心理的な傷や行動パターンが、意識的または無意識的に子どもに引き継がれる現象を指します。これは、特に以下のような場合に顕著です。
- 感情の抑圧や過剰なストレス
親が自分の感情をうまく処理できない場合、その不安や怒りが子どもに伝わり、子どもも同じようなストレス反応を学習することがあります。 - 非健全なコミュニケーション
家庭内での対話が不足していたり、攻撃的であったりする場合、子どももそのコミュニケーションスタイルを模倣することがあります。 - 価値観や期待の押し付け
親自身が満たされなかった夢や期待を子どもに託すことで、子どもは過剰なプレッシャーを感じ、自己否定感を抱くことがあります。
上記を伝えるとその通りと自分の行動を話してくれました。自分なのに自分でない自分の感情をどう処理していいかわからないと話しが止まりませんでした。
連鎖を断ち切ることはできる。まずは親自身が回復することの大切さを伝えました。
- 自分を理解する
自分が抱えている生きづらさの原因を明確にすることが第一歩です。カウンセリングを1週間に一度のペース行い。並行して日記を書く、本を読むなどの方法で、自分の内面を探求することを勧めました。 - 健全な感情表現を学ぶ
子どもに感情を抑える習慣を教えないためには、まず親自身が感情を適切に表現する練習をすることが大切- 怒りや悲しみを否定せず、受け入れる。
- 子どもと一緒に感情について話し合う時間を設けることを提案、どのように行ったがカウンセリングの場で確認しました。
- 自己ケアを実践する
親が心身の健康を保つこと- 規則正しい生活習慣を心がける。
- ストレスを感じたときにはリラクゼーション法を一緒に行い。身体の力を抜くこと、自分の身体に意識を向けることに取り組みました。
3か月続けた後、子どもの話を聞けるようになってきた。意見や感情を尊重する事ができるようになったと報告がありました。
完全な親を目指さない
親自身が完璧である必要はないことを伝え。むしろ、失敗や間違いから学ぶ姿勢を子どもに示すことが重要だと伝え1か月に1度のペースで再度3か月通って頂きました。
- 小さな進歩を認める
すぐに変化を期待せず、少しずつ改善を重ねていくことを目標にすること。 - 自分を責めすぎない
過去の行動を後悔することは自然ですが、それに囚われるよりも、今できることに集中すること。
上記を意識し1か月に1度のペースで3か月通って頂きました。
生きづらさが子どもに連鎖することを防ぐには、まず親自身がその生きづらさに向き合い、少しずつ乗り越えていく必要があります。自分の成長が、子どもにとっての明るい未来を作る土台となるのです。焦らず一歩ずつ進み、より良い親子関係を築いていくことが子どもへ生きづらさを連鎖させないことだと思います。
一人で抱え込まず是非ご相談をお待ちしております。
生きづらさの根底にある、依存問題、DV、親子問題を
専門に取り組み解決へと導いてきました。
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